看護師の転職後あるある「思ってたんとチガウ!」採血編

転職

こんにちは!現職看護師とてちてた♪です。

転職ってパワーがいりますよねー。

「転職」と言うからには、一応、これまでの経験があるわけで。
経験を活かせる(であろう)転職をしたはずなんだけど、入職してみるとぶつかる、さまざまな壁!
大きな壁、小さな壁…。「壁」と意識しないくらいのちょっとした違和感なんかも。
ジワーっと感じる「思ってたんとチガウ!」

今回は、その中でも採血に関連した「思ってたんとチガウ!」の一例をお届けします。
採血は前の職場でもやってたし、(ブランクはあるけど)まあ、なんとかなるだろう!やるしかない!…と思ってやってみたけど、実際やってみると…。んん?!なんかうまく行かない。

「静脈に穿刺して、血を採る」
基本的にはこれに尽きるので、ちょっとしたコツを掴んで慣れれば、大丈夫。
あなたの技術は必ず蘇ります!なんなら以前よりもスキルアップします!
こなした職場の違いの分だけ、経験値は上がります!

今日はこの記事を読んで、「そうだよねー、〇〇が違うんだから、ちょっとくらいうまくいなかくても当たり前だよね。よし、明日から頑張ろう!」と思って頂けると嬉しいです。

使用する物品がチガウ!

採血に使用する物品にはいくつか種類がありますね。

  • 直針+シリンジ
  • 直針+真空管採血ホルダー
  • 翼状針+シリンジ
  • 翼状針+真空管採血ホルダー
  • 留置針+シリンジ

さらに細かいことを言えば、針刺し防止機構付きの翼状針だったり、留置針だったり。メーカーが違ってたり。ビミョーな違いが、手元の感覚に影響したりもします。

また、真空管採血ホルダ―を使ってスピッツに直接採血する場合と、一旦シリンジで採血してからスピッツに分注する場合では、スピッツの順番が違ったりもするので、それぞれの正しい知識が必要になりますね。

【 駆血帯にも違いがある 】

  • ゴムチューブのみのタイプ
  • ゴムチューブ+ピンチ付
  • ワンタッチタイプ

それぞれにメリット・デメリットがあるし、注意点もあるので、これまで使ったことのない駆血帯の場合は、コツを掴む必要がありますね!

採血する姿勢がチガウ!

なんのことかと言うと、採血される患者さんの姿勢のこと。
患者さんが寝てる状態での採血なのか、座ってる状態の採血なのか、の違い。
まさか立った状態の患者さんに採血してた…なんてツワモノはいないと思うので、この二つに絞られるかと。

え、姿勢?そんなこと?と思う方もいるかもしれませんが、意外と盲点なんです。
臥床患者への採血に慣れている看護師が、久しぶりに座位状態の患者と向き合って採血してみると…あれ?なんかチガウ、となること、意外と多いんですよ。
それでは患者さんが寝ているか、座っているかで採血がどうチガウのかをまとめてみました。

【 臥床患者さんへの採血 】
・患者さんの視線をあまり気にしなくてよい
・看護師は膝立ちや、しゃがんだ姿勢→穿刺部に対して、やや真上からの視野になる
・上肢だけでなく、下肢の血管も選択肢となる場合がある

【 座位患者さんへの採血 】
・患者さんの視線が気になる場合もある
・看護師患者さんの正面で立位(または座位)→穿刺部に対して、手前からの視野になる
・血管の選択は、上肢オンリー

臥位患者さんに穿刺する場合、看護師の立ち位置は様々です。
基本はベッドサイドで上肢からということが多いですが、血管の走行によってはベッドの頭側にスタンバイしたり、ベッドに腰かけさせてもらったほうが良い場合もありますね。

座位患者さんの場合、エンドレスでおしゃべりを続ける方や、「あんた新人?失敗すんなよ」なんてプレッシャーをかけてくる人もいたりして。
でも大丈夫。あたなが数をこなすうちに、こういう患者さんも上手に対応できるように、または気にならなくなります。

分注するやり方がチガウ

シリンジ採血をした場合には、スピッツに分注するという作業が必要となりますが、注射針で分注しますか?それともスピッツの蓋を開けて分注しますか?
それぞれにコツがあって、慣れるとたいしたことではないんだけど、初めてだと戸惑うことはあると思います。

注射針で分注する場合は、もちろん針刺しに注意が必要です。
また、陰圧であっという間に吸われてしまうので、採血量がにゆとりがない糸は、適当な量で内筒をひく等して、分注量をコントロールすることが必要になります。

蓋をあけて分注する場合は、血液汚染に注意が必要です。
これも、内筒を微調整しながら、必要なスピッツに血液を入れていきます。

指示受けする流れがチガウ

当たり前と言えば当たり前なんだけど、実は採血は、「血を採る」だけの業務じゃない。
診断や治療経過の判断に必要な項目を必要量採ることが目的なわけで。
要は医者の指示受けのしくみが、職場によってチガウ、と言うお話。

【 採血項目の指示 → 採血 】
・中~大規模タイプの病院や健診センターに多いタイプ
・不要は採血はしない。
・医師の指示からの医療行為を行う、本来の流れを重視

【 多めに採血 → あとから採血項目の指示 】
・多忙な外来や救急部はこのパターンが多い
・不要分は破棄することになる
・血液量が足りないと、もう一度採血させてもらう羽目になることも

まとめ

いかがでしたか?

この記事では、看護師が転職後に感じる「思ってたんとチガウ!」採血編 をお届けしました。
長くその職場にいる看護師は当たり前にやってることが、転職してきた看護師にとっては当たり前ではないことは良くあることです。
「また失敗した」「みんな普通にできているのに、私は役に立たない」なんて落ち込まなくても大丈夫!
コツを掴み、数をこなせば、あなたはもっとできるようになります。

一緒に頑張りましょう!


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